ボタン

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 真岡市の井頭公園で撮影したボタンです。

 ボタンは中国北西部が原産で,随の頃に栽培されるようになります。唐の時代には栽培が大流行し,日本には,空海が中国から持ち帰ったといわれています。


 ボタンと同じくボタン科ボタン属のシャクヤクとは多くの共通点と異なる点があります。花は大変似ているのですが,ボタンの方が大きく,花期はやや早目です。またシャクヤクは草の類であり,ボタンは木の類であるという差異もあります。シャクヤクが茎をまっすぐ伸ばすのに対して,ボタンは枝分かれしながら横への広がりを持ちます。そのため「立てば芍薬,座れば牡丹…」ということです。


 ボタンの根は中央に一本芯が通っており,この芯を抜き取って乾燥したものが生薬となります。生薬名は牡丹皮(ボタンピ)です。

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 牡丹皮には血行改善の作用や,炎症やのぼせの熱を冷ます働きがあります。血行改善の目的で使用する時には桃の種やベニバナなどと一緒に用いられます。代表的な処方には桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん),温経湯(うんけいとう)などがあります。のぼせの熱を冷ます時にはクチナシの実と併用することが多く,代表的な処方には加味逍遙散(かみしょうようさん)などがあります。

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by michikusa_memo | 2017-05-12 11:49 | 園木